
年末が近づくと、「損出し」という言葉を目にすることが増える。恥ずかしながら、最初はまったく意味が分からなかった。
損出しとは
損出しは、含み損を抱えている株や投資信託をあえて年内に売って損失を確定させ、同じ年に出た利益と相殺(損益通算)することで、税金を減らすテクニックのことだ。特定口座や一般口座で利益が出ている人には意味がある。

最初に聞いたとき、正直まったく意味が分からなかった…。
NISA口座では損出しができない
調べていて分かったのは、NISA口座の損失は、ほかの口座の利益と損益通算できないということ。そもそもNISAは利益に税金がかからない制度なので、損出しで税金を減らす、という考え方自体が当てはまらない。

NISA中心の自分には関係ない話だった。でも、知っておいて損はない。
自分の資産はほとんどがNISAで、S&P500やオール・カントリーの積み立てと、成長投資枠で買っているNASDAQ100が中心だ。個別株もごく少額しか持っていないので、損出しは自分にはほぼ関係がない話だった。
損出しのしくみを数字で見ると
たとえば、特定口座でA社株を売って10万円の利益が出ていたとする。このままだと、利益に約20%の税金がかかり、およそ2万円を納めることになる。
同じ年に、含み損が4万円あるB社株を売って損を確定させると、利益と損失が相殺されて、税金がかかる利益は6万円になる。税金はおよそ1万2千円に減る。これが損出しの考え方だ。
やるなら、年末の「受渡日」に注意
損益通算は、その年の中で受渡し(決済)が終わった取引が対象になる。株は売ってから受渡しまで数日かかるので、年末ぎりぎりに売ると、翌年の扱いになってしまうことがある。毎年、証券会社が「年内受渡しの最終日」を案内しているので、損出しをするならそれを確認しておく必要がある。
NISAの損失は「なかったこと」になる
NISA口座では、利益に税金がかからないかわりに、損失もほかの口座と通算できず、翌年以降に繰り越すこともできない。NISA口座で損が出たまま売ると、税金の上では何も得にならない、ということだ。
この点を考えると、NISAは「長く持って、利益が出てから売る」使い方と相性がいい。
よくある疑問:損失は翌年に持ち越せる?
特定口座や一般口座で出た損失は、確定申告をすれば、翌年から3年間繰り越して、その後の利益と相殺できる。これを「繰越控除」という。特定口座(源泉徴収あり)の人でも、繰り越したいときは自分で確定申告が必要になる。NISA口座の損失は、この繰り越しも使えない。
関連:特定口座と一般口座、違いも分からず始めた話/NISA口座をどこで開くか比較して選んだ理由
知らないと損をする仕組みは多い
結果的に自分には使わない知識だったが、税金や口座の仕組みは知っているかどうかで差が出るものが多いと感じた。今後、NISAの枠の外で投資をするようになったら、改めて思い出したいと思う。

税金の仕組みは、知ってるかどうかで差が出る。少しずつ覚えていきたい。
※本記事は個人の投資記録・体験に基づく感想であり、特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

